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グラン大尉の製作ガイド


1/35 T号戦車の製作を始めました


弊社の製品にはなりますが、MG13Kは非常に思い入れのある物でした。

それなりのガンマニアにもかかわらず、当初はMG13なるMGは全く知識が無く

知人に概要を教わったのが初めでした。

その後に実物の取材を行う機会を得て、徹底的な採寸を行い私自身の手書きの図面で完成させた製品でした。

他の銃身より細く、放熱穴も細かく多いのが特徴で、給弾方法もボックスマガジンと

後のMG34等と比べるとどうにも精悍さに欠けるのは否めないでしょう。

こんなドマイナーな銃身が売れるのかと思いましたが、市場にはまともなMG13シリーズの銃身は無く

下手をするとMG34のジャケットを転用している有様でした。

完成した製品は、最新の加工機械を使っても1時間で10本程しか出来ない超難物にはなってしまいましたが・・・・


前置きが長くなりましたが、そんなMG13Kの銃身が使用できる車輛のキットが手軽に入手出来るようになりました。

ましてや天下のタミヤ製、安価でありながら間違えのない品質、作るしかないでしょう!

1日前から作業を始めたところで、取り敢えずは車体からのスタートです。

そのため最初はアンテナの解説から始めましょう。


搭載している無線機やアンテナの緒言は普通に調べても理解できませんでしたから省きます。

キットのアンテナと弊社1.4mアンテナとの比較




切除し取り換えたところ

取付穴は穴はφ0.5mmですが、正確にセンターに開けるためには小さなドリルで当たりを見ながら進めましょう。

持ち運びを考え破損防止のために着脱式にするのが良いと思います。

アンテナと基部は接着し車体側で外す事にしました。



車体に取り付け倒した状態。

キット側との勘合は緩いのでピットマルチを使用し抵抗感を増しましたが

ブヨブヨ感が強く、此処は後に改良が必要なようです。



アンテナを立てた状態。

折角なら自由に選べる物が良いかと思っての加工でした



続いてMG13Kの銃身交換です。

銃身の比較です。

非常に良いのですが金型成形の都合で上下方向の穴はありません。

またφ0.1mmではありますが太くなっているようです。

(取材時の生のデータが見当たらないので根拠となる数字はだせませんが)


金属銃身の場合は2ピース構造の為、放熱穴のディテールがはっきりするのが最大の利点です。

反面、価格が安いとは言えませんので使うかどうかはお客様の判断でしょう。


銃身の使用法は、銃本体を生かすなら銃身を切除し1mmで掘り、植えることになります。



今回は取り付けボスは不要なので矢印の部分は取り付け前に切除します




植え替える際の参考寸法です。

投影機での採寸ではなく、ノギス読みで小数点二桁目で四捨五入済み



細かな寸法で面倒くさいと思われるでしょうが実は非常に簡単に寸法を出すことができます。

ノギスで必要な寸法を開いて矢印のネジでロックします。


ノギスを裏返すと頭の部分に必要な寸法が出来ているので、利用して銃身を押し込みます。

銃身には上下が有りますので注意してください。

また押し込む際に、速乾性ではない接着剤を僅かに付けておく方が良いでしょう。



取り付けの穴はφ1.0mmになりますが、本体の外径が非常にタイトです。

細いドリルから慎重に加工していきます。

此処は銃身の深さを決めるジグ程度と割り切った方が気が楽になるでしょう


銃の本体を使用しないなら最後に銃身を刺すだけになります。

左右の寸法が違いますから注意ですね。




完成!

店舗向けサンプルの為、Fクリアーでトップを吹いて終了です







後はフロントサイト(可倒式)さえ付けれられば完璧なのですが、私には目の限界です。

実銃資料(参考用)