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ピッチガイドプレート




製品部の拡大(ピッチ0.5mmと0.7mm部)


製品部の拡大(ピッチ0.9mmと1.1mm部)


《作業にあたって》
少々ドリルに関して所感を記しておきます。

ドリルは2種選択できるわけですが、画像の上のものが一般のストレートタイプ、下がルーマータイプに成ります。
ルーマータイプは元々はフライスなどの精密加工機械に使用する物で、専用のコレットチャックに咥えるれる用に
シャンク径が切りの良い寸法に成っています。
今回使用するφ0.2mmのルーマードリルのシャンクはφ1.0mmに成っているので、ピンバイスでも容易に咥える事が可能です。
また刃の部分が短く、刃が硬く精密加工には適しています。

問題点として、刃が硬い=刃が曲がらない⇒刃が折れないと勘違いしている人もいらっしゃるようですが
曲がらないためにピンバイスなどで無造作に使用すると呆気無く折れます。
(偏芯せずに正確に加工できれば構わないのですが・・・)
よって、私はルーマータイプのドリルをセンタードリルとして使用し、加工部に跡を付ける程度にしか使用しません。
跡を付けたら、次の工程として安価で曲がっても簡単に折れないストレートのドリルを使用して貫通させます。
(過去に10式戦車のフックを200個以上の取り付けた経験から学んだ物です)



実際の作業風景です。


《R工廠 笹原氏の作業風景》
@ガイドプレートを仮止めしドリルもしくは先端の鋭利なツールでアタリを付けます。
※スケールや対象部位によって、3次曲線やシボリがキツク、プレートを直接当てる事が難しい場合は
マスキングテープや薄いプラ板にパターンを写して御利用ください。


Aアタリを付けた状態です。


Bアタリの位置にφ0.2mmのドリルを使用し貫通させます。


Cフックを植えていきます


使用する箇所により、ガイドプレートの使用には不向きな場合もあります。
やはりモデラーの腕前と知識も必要に成ります。


弊社のモンキーラッタル用のフックは片足での取り付けの為
等間隔でまっすぐに穴を開ければ綺麗に揃えて取り付ける事が可能です。
穴の開け方は人それぞれの方法があり、スケールを用いたり
リベットルーラーの使用が上げられます。
ドリルを目標とする位置に正確に開けるのは意外と難しく
実際に私が使用する際は、どの方法を使用するかと悩んでいた結果が
今回の製品開発に成りました。

エッチングのプレートを使用し、正確なピッチで穴を開けるための
サポートツールになります。
1/700及び1/350に使用できる4種類のピッチを選んでいます。
(0.5mm、0.7mm、0.9mm、1.1mm)
艦船のみ御利用では無く、キャラクターロボット等
様々なジャンルへの応用が出来ます。

モンキーラッタル用フック


今回の製品のイメージ図です。
実際の寸法は48mm×73mm 材質SUS304 t=0.1mm
御利用になるドリルはφ0.2mmを想定


製品部の拡大


御利用方法のイメージ
使用したい場所に仮止めし、φ0.2mmのドリルでセンター位置を揉みます。
この段階で貫通させようとはせず、位置に印をつける程度にし、ガイドを外してから
改めて貫通させるのが良いかと思います。
曲面等でガイドの使用が難しい際は、一旦マスキングテープにポイントを写し
そのテープを貼って使用する方法も考えられます。
(貫通させる位置の裏側の肉を削いでおくことで、より簡単に穴を開ける事も出来ます)


開けた穴にフックを刺していきます。
接着剤を少量付けてから刺すか、裏側から接着するかは
その場の判断になるでしょう。


画像はR工廠笹原氏による過去の作成風景です。
まだガイドプレートの無い作品ですが、どなたにでも加工が
しやすくは成ると思います。




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