AdlersNest

グラン大尉の製作ガイド


自社製品を実際に使ってみる


待ちわびた1/24スコープドッグも出た事も有り、珍しく年末からキャラ物を3連作しました。

作りながら所々自社の製品を使った箇所もあり、折角なので使用法も含め解説してみようと思います。


どんな作品に仕上げるかの目標は人それぞれです。

折角キットを買たのだから組んで楽しまなくちゃ勿体ない。 

塗装をしなくても箱で眠らせておくより100倍マシと言うのが私の持論です。

自分の力量を考え、どんなものに仕上げたいか、どんな感じが好きかで楽しみましょう!


私は飛行機でも戦車でもメカでも、メーカーサンプルのような綺麗な完成品が好みです。

自社製品でもすっきりしたデザインにまとめるのですが、極端に濃い物やバタ臭いのは嫌いと公言しています。

そんなわけでライターでも何でもない一般モデラーが組んだ作例です、なんの参考になるか判りませんが

解説していきましょう。


年末から組んだ3作。

ウェーブ1/24スコープドッグ ストライクドッグが出るまでの間に作ったバンダイ1/72サーバイン、 マックスの1/24ストライクドッグです。



まずは1/24スコープドッグです。


ゲームで言えばバニラ。

まだ何も加味されていない状態ですから、追加装備も含めてこれからでしょう。

今後何機もつくるとおもいますから、まずはキットの素性を知る事から始めた感じです。


カメラは特にいじらずシルバーを吹いてレンズを入れただけでしたが、やはり後悔。

詳しくはストライクドッグで。


アンテナは私の定番工作です。

普段は根元にスプリングを入れてドイツ軍2mアンテナか1.4mアンテナを刺すのですが、今回はひと工夫。

根元は陸自アンテナの基部を途中まで沈めて使用、穴はφ0.5mmまで広げて1.4mアンテナを刺しています。

移動時に折らないように接着は無しで着脱可能。



肩のプロテクターも定番工作。

接合の処理が有るので、リベットを全部交換しています。

最初にモールドのリベットの頭を少しヤスリ、平たくした状態で小さなドリルで穴を開け

センターに開いたか確認します。 ずれているなら修正が可能なように意図的に小さな径を使います。

リベットモールドのセンターに穴が空いたら、リベットのクビの径か若干太い径のドリルで穴を拡張し

モールドのリベットは綺麗に切除します。

前後のプロテクターを接着、接合線を完全に消したらリベットに接着剤を少量付け穴に刺していきます。

プライマーを吹いたら後は機体色を吹いて完了。



マスクと機体はリード線(φ0.4mm)とニップルを使って接合。

ゴーグルのレンズの塗り分けも綺麗な塗分けが面倒だったので

ドリルでさらってリベットを塗装した状態で埋め込み。



Hマシンガンは旧作の方が好きだったので旧キットの物を使用。

銃身は自社製品(絶版)を使用。

私自身も後1セットしか持っていません・・・・



サーバインはストライクドッグ到着待ちの1週間でやった作品。

カラーは設定色ではなく使ってみたかったブリュンヒルトの白。



この作品にはウチの製品の出番は少ないですね。

エングルーブの宝飾をシールからリベットに変更。

クリアーカラーですが若干暗くなるので、明るい赤とか青が正解かもしれません。



そしてストライクドッグ

まさか1/24のインジェクションキットで組めるとは思いませんでした。



スコープドッグで後悔したことですが、此方ではカメラアイ2をカメラや胴体のライト部にも仕込んでいます。

「カメラが光るのか?」は疑問ですが、塗装した物とは歴然と違って綺麗に見えます。

「私が部品をケチってどうすんだ?」と言う教訓でした。

アンテナの形状は好みではないので置き換えられるデザインで開発中。(スコープドッグでやったような細いアンテナも似合いません)

将来置き換える予定です。



肩のプロテクターのリベットはスコープドッグ同様に全部取り換え。

成形の抜き都合で一部形状がくるっているので、全部取り換えちゃった方が良いでしょう。



バーニアも前回解説した塗装方法で処理した物に変更。

上部の補助バーニアは一旦サブチャンバー(絶版)に置き換えていますが

予定している新製品ホールスラスターに置き換える予定。


と言う感じです。
物足りないとか、こんなのが欲しいと思ったら開発して製品化しちゃえばいい話なので
この仕事は楽しいです。
現在はタミヤの新作F-35Bを始めましたが、いやぁ凄いですね〜
この3機を作って技術力には本当に驚かされたのですが、タミヤの技術力は全てに於いてその上を行っている感じです・
技術者の端くれとして、ワクワクしながら勉強している感じなのです。