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グラン大尉の製作ガイド


1/12のバイクキットに電飾は可能か?(1)


バルブユニットのコンセプトから、どうしてもやって見せなくては

ならなかったことの一つです。

これは例であって、他の搭載方法や加工方法も存在します。

参考になさっていただき、加工したいキットに合わせて

アレンジ等、ご自身のやり易い方法を選択してください。


今回のお題は



本物の画像ですが(汗

両サイドはスモールなので、中央の4灯に絞っての作業です。


T社 ZZR1400に電飾関連部品を埋め込みを試みます。

LED関連の埋め込みは問題は無く、

専用のリフレクター(反射板)を開発します。

しかし、最大の問題は自動車と違い電池の積み込みも、

ベースからの供給も難しいオートバイを、どうやって料理するか。

またスイッチのレイアウトすら問題になります。

そこで、燃料タンクとフレームの間の隙間を使用することしました。



搭載するボタン電池用電池ボックス2個とスライド式スイッチ

この段階で正確な寸法を採寸しておきます。



フレームはしっかり接着した後、判りやすいようにマスキングテープを貼り

ノギスで寸法のポイントに当たりを付けマジックでマーキングを行う。



各中心点に当たりを付け、3.0mmドリルで下穴を開ける



今回の加工は大直径の為、普通はドリルは持っていないでしょう。

また、1mm毎にドリル歯を購入するのも不経済な為

このような面取りカッターが便利です。

正確な寸法は出しにくいですが、任意の直径部分にテープを巻いて

置けばそれなりの寸法が出ます。

電池ボックスは、この面取りカッター以上の直径の為

足りない部分は半円形状の棒ヤスリで拡張する。



面取りカッターの加工後の状態。

機械で加工するなら兎も角、ハンドの作業では真円にはなりません(刃の形状)。



ヤスリで削ってはノギスで寸法を確認する、これの繰り返しで

規定の寸法まで削り込む。

スイッチの四角は、ナイフで丸の中心を繋ぎ細い棒ヤスリで仕上げる。

電池ボックスには凸が在るため、其れも忘れずに加工。

2個目の電池ボックス用の凹みはヤスリで加工。



電池ボックスとスイッチの配線処理。

予め、リード線と部品の先端に「予備半田」を行っておくと

半田付け作業はずっと楽になる。



瞬間接着剤で仮止めし、電池ボックスの位置の当たりを取る。

この段階でタンクや他の部品を一旦仮組し、干渉が無いことを最終確認すること。



問題が無ければ、裏側より2液性エポキシ接着剤にて接着。

配線も一緒に処理してしまった方が断線や外れの心配が無い。



上の位置に当たる電池ボックスは、タンクとの隙間が少ない為

殆どフレームに埋め込んだレイアウトになる。

電池ボックスの金属の凸部分は、電池の出し入れが不自由になる為に切断してしまった。

(手間取って完成品を壊したくないですからね)

スイッチはタンクのフューエルキャップを外しピンセットで操作可能。

電池の入れ替えはタンク部品を外して行う。